院長&技工士インタビュー

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院長&技工士インタビュー

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院長 鄭 寛

院長

~「予防」こそ「質の高い治療」~

診療に対しての基本方針を教えて下さい

昔の歯科医療は、患者さんの「悩み」に対して、ただ治療をするだけということが多かったように思います。削って終わり、かぶせて終わりという治療です。

院長 鄭 寛

このような場当たり的な治療をしているといずれ再発してしまいます。

再発を防ぐためにはどうしたら良いか?
それは、治療後の予防・メンテナンスの継続
そして、悪い部分だけを診て治療するのではなく、お口全体のバランスを考えたうえで、悪い部分を治療するということです。

それぞれご説明します。

「治療後の予防・メンテンナンスの継続とは?」

治療が終了すると、患者さんは安心します。
しかし、治療をするということは「歯を壊す作業」をしているわけですから、治療をすればするほど歯はもろくなっていき、最終的には抜歯の運命を辿ります。

そうならないためには「治療」ではなく「歯を守る」何かをしなければなりません。

その何かが「予防・メンテナンス」になります。

まずは、治療をしたということは、日々のブラッシングに大きな問題があったと考えられますので、その部分の改善が必要です。
また、日々のブラッシングではどうしても落としきれない汚れ(歯石等)が存在しますので、これを歯科医院で定期的に除去していく必要があります。

当院では専門医が特殊な機械を使って、歯の汚れをほぼすべて落とすケア(PMTC)を行っています。これはスウェーデンなどの歯科医療先進国では当たり前になっている治療で、統計的には虫歯と歯周病の発生を98%抑えられます。PMTCをしっかり行っているスウェーデンでは、虫歯になる人がほとんどいません。

クリーニング

PMTCには定期的な通院が不可欠で、適切な通院ペースは月に1回です。

少し面倒に感じるかも知れませんが、定期的な通院が虫歯や歯周病を防ぐことができます。最終的に歯がなくなってしまい、入れ歯やインプラントをする費用を考えた場合、定期的にPMTCを行ったほうが結果的には安上がりになるという統計もあります。

「お口全体のバランスを考えた治療とは?」

院長

口腔機能はすべて複雑に絡み合っているので全体のバランスを俯瞰した治療をしなければ根本的な解決にはなりません。
これをしないで問題のある部分だけを解決しようとすると、かなり高い確率で問題が生じることになります。

そのため、問題のある部分だけを処置する「木を見て、森を見ず」ではなく、問題のある部分も診つつ、お口全体も診る「木見て、森見る」という姿勢が大切になります。

また、「形態が機能を支配する」という考えのもと治療するのも私の診療スタイルです。
例えば、○であれば○のようにしか転がれませんし、△であれば△なりの転がり方しかできません。当然ですよね。

歯もこれと同じ。長期的に機能させるための歯の「形態」というものが存在し、それに近づけることが大切。もっと簡単に言ってしまうと、無駄のない綺麗な歯の形態は、不具合なく長期間機能するということです。これを念頭に入れて治療にあたっています。

技術面で何か特徴はありますか?

当院の治療スタイルは「水平位歯科診療」というものです。

診療

学生時代に、提唱者であるDr.ビーチの教えを実践している医院に見学に行ったことがきっかけで、この技術を学びました。

この水平位歯科診療には患者さんにとって次のようなメリットがあります。

  • 患者さんの上半身と下半身の血圧が体を水平にすることにより一定になり、全身がリラックスした状態で治療を進めていくことができる。
  • 患者さんの不安感をあおる器械や器具類も極力目に触れにくい場所に設置されてあり、歯科恐怖症の方や高血圧症の方々のお体へのストレスも大部分抑えられる。

またこのスタイルは、術者にとっても身体ストレスが少なく、長時間治療においても的確な判断、正確な手技を可能にしうるシステムです。ドクターも人間ですので心身ストレスが過剰な環境での長時間勤務は医療ミスの原因になってしまいます。しかも歯科治療においては、一度削ったらもとには戻らない組織にコンマ何ミリの作業をしなければなりませんので。

この水平位歯科診療を実践している医院さんはそれほど多くはありません。
なぜならば、この技術を習得するには多くの時間と経験が必要となるためです。

知識や設備も重要ですが、最終的には「人」が治療を行いますので、「基本」となる治療スタイルは非常に重要だと当院では考えております。

医療従事者としての今後の展望は?

私が長期にわたって取り組んで行きたいことは、「50年後、歯科医師を必要としない社会」を実現させるための取組です。つまり、虫歯や歯周病のない社会を実現すること。

「虫歯等は自然とできてしまうもの」「年齢を重ねると自然と歯が抜けてしまうもの」と思われている方が多いのですが、それは誤った認識です。

虫歯・歯周病を防ぐことはできますし、長期にわたって、ご自身の歯を守り通すことも不可能ではないのです。

これまで長年、歯科医療に携わってきましたが、お口の健康を長く維持されている患者さんというのは、歯に対する意識、つまり、歯は生活をする上で非常に重要であると強く認識している方です。歯に対する意識が高ければ、自ずとご自宅でのケアをしっかり行っています。そして皆さん、「歯科医院は健康なお口の状態をチェックする場所。普段のブラッシングでは落とせない汚れを定期的に落としに行く場所」と考えていらっしゃいます。

ツーショット

歯科医院は、「歯を治す」ところですが、一旦治療が終了したら、「歯を守る場所」になるという考え方が大切です。そのように理解し行動して頂けたら患者さんのお口の健康は安泰です。

私たちは「歯科医院は歯を守る場所」とご理解いただけるよう患者さんに伝え続けなければなりません。それが私達歯科医療従事者の「使命」です。

歯科技工士 松島様

歯科技工士

㈱ギコウの強みを教えて下さい

今話題の、CAD/CAMを含めた機器の導入に力を入れていることです。

機器1

機器2機器3機器4

機器5機器6機器7

これまでの歯科技工の世界は「人」が行うものでした。
しかし、技術革新により、これまで人が行っていた作業を機械でも対応できるようになりました。これにより、作業スピード・精度はもちろんのこと、これまで利用できなかった素材も利用できるようになり、作れるものの幅が広がりました。

しかし、すべての作業を機械ができるわけではありません。
どうしても人による「匠の技」が必要になる部分があります。

具体的には、歯の色合い、かみ合わせ、歯と歯肉の境界部分の調整などです。

この部分は詰め物・被せ物を作成する際、非常に重要となります。
長く使い続けることができる「耐久性」、そして見た目の「審美性」に大きく影響するためです。

この仕事をする上での「こだわり」を教えて下さい

作業

私たちの仕事を簡単に表現すると、詰め物・被せ物・入れ歯などを作成することです。
つまり「物」を作っている職人です。

しかし、私たちは「物」を作っているのですが、「物」という認識では携わっていません。
当社の経営理念で「私たちが作成する被せ物等で、患者さんの口からの健康を達成させる」というものがあります。つまり、「物の先にある患者さんの健康を達成させること」が私たちの仕事であり、使命と考えています。

被せ物等によって「健康?」と思われる方もいると思います。

技工士

わかり易い例で言うと、これまで銀歯による金属アレルギーが発症してしまった方であれば、金属を利用しない被せ物を入れることよって金属アレルギーが解消されたり、噛み合わせが悪く、不定愁訴と呼ばれる頭痛等に悩まされている方が、被せ物を入れ適切なかみ合わせを創造することでそのような悩みから開放されるケースもあります。
また、虫歯や歯周病で歯がぼろぼろになり、しっかり食べ物を噛むことできない方が被せ物等で治療をすることでしっかり食べ物が食べられるようになり、身体の健康に繋がることもあります。
また、時にはこれまでのコンプレックスから開放されて精神的な健康を取り戻される方もいらっしゃいます。

「物」という認識で仕事をしていれば、そこには私たちの「熱意・想い」は反映されませんので、患者さんの満足、そして健康は得ることはできません。常に物の先にある患者さんのことを思い続け、仕事をすることで、それが得られると信じています。

個別相談

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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